1967年に創造された自由と立体と躍動の書「動書展」…小海町高原美術館

デザイナー、檀琢哉によって生み出された「動書」を紹介する展覧会。2009年5月23日(土)〜7月5日(日)
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中国数千年の歴史の中で形成されてきた漢字は、言葉に対応する符号であると同時に、それ自体が絵画的イメージを有しています。フランスの美術評論家ルネ・ユイグ氏は「東洋の文字は情動的な意味合いを担っています。それは絵画において、画筆のひとはけが語りかけるのと同じように、人の心に語りかけ、他の文字と比べ、はるかに偉大な人間的豊かさがあります」と洞察しています。たとえば「木」「林」「森」・・・漢字の力は、中国語や日本語を知らない人にさえ、感覚を伝えることができます。書道において篆・隷・楷・行・草の五大書体は平面表現の極限にまで完成されています。ところで1967(昭和42)年、檀琢哉氏によって創造された「動書」は、これまでの古典書道の概念を打ち破り、まったく新しい立体表現の文字として登場。漢字の絵画的イメージを更にアップさせ、デザイン性にあふれる日立の電気洗濯機「青空」、日本航空系レストラン「弁慶」の作品は脚光を浴びました。檀氏の動書秘伝書『毛筆革命字』に「人間の生命は自由奔放に躍動することを欲する。躍動とは前後・左右・上下に、自由に無限に立体的に行動することである。動書はこうした立体躍動の表現だから、人間生命の根源と共鳴して人々を感動させずにはおかない」。そして「立体表現による新しい書体・今までにない新しい筆法・誰も気づかなかった美的構成法の3つの法則により、誰でも伸び伸びと自由に書くことができる」と語っています。2006(平成18)年、中国・桂林市郊外に完成した国際平和友好碑林には、全世界の書道家400余名とともに動書家13名の作品が大理石に刻まれています。また、すべての「対比の美」を基本とし、一筆濃淡表現法によって立体感とリズム感を自由に表現する現代感覚的な書風は、世界各国の芸術分野からも高い評価を得ています。今回は檀氏のデザイナー時代初期からの貴重な作品をはじめ、全国で活躍する一門たちによる“動書の可能性”を追求した多彩な作品群が展示されます。(小海町高原美術館HPより)

会期:2009年5月23日(土)〜7月5日(日)
休館日:火曜日
時間:9:00〜17:00(入館〜16:30)
会場:小海町高原美術館
http://www.koumi-town.jp/museum/exhibition/09dohsho/frame_09dohsho.htm
入館料:一般500円
小中学生無料

○小海町高原美術館
http://www.koumi-town.jp/museum/index.htm

06/02/2009