瀬戸内国際芸術祭2010連携 常設展 讃岐漆芸の美と系譜…高松市美術館

讃岐漆芸の祖・玉緒象谷から現在活躍する作家の作品まで。選りすぐりの約100点を展示。2010年6月5日(土) 〜8月15日(日)
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香川の漆芸は,江戸時代後期に登場した玉楮象谷によって始められました。

当時,漆芸では蒔絵が主流でしたが,象谷はそれに代わる技法として中国から輸入された唐物漆器や南方渡来の籃胎(らんたい)漆器に着目し,地方色豊かな蒟醤(きんま),存清(ぞんせい),彫漆(ちょうしつ)の三技法を確立したのです。象谷の死後,弟の文綺堂黒斎(ぶんきどうこくさい)は,蒟醤,存清の技法をもとに実用漆器の産業化をはかりますが,衰退し明治末期には讃岐漆器の代名詞ともなった存清は,次第に衰退していきました。

それに代わり漆器産業の中心となったのは木彫りに彩漆(いろうるし)を施した讃岐彫であり,これらを扱う店「百花園(ひゃっかえん)」からは石井磬堂(いしいけいどう),鎌田稼堂(かまだかどう)などの彫りの名手を輩出しています。

香川漆芸中興の祖とも呼ばれた磯井如真(いそいじょしん)は,大正初期,点彫り蒟醤を創案し,奥行きと立体感を表現することに成功しました。また磬堂の内弟子であった音丸耕堂(おとまるこうどう)は,多彩な彩漆を用いて,優れた彫漆作品を生み出しています。

1955年(昭和30)に重要無形文化財認定制度が制定され,彫漆で音丸耕堂,翌年に蒟醤で磯井如真が認定されますが,その後にも,1985年(昭和60)に蒟醤で磯井正美(いそいまさみ),1994年(平成6)に太田儔(おおたひとし)が認定されています。

また,日展では明石朴景(あかしぼっけい) や大西忠夫(おおにしただお)が,屏風やパネルなどの絵画的な作品を制作し,室内装飾に新境地を拓いています。

本展は,讃岐漆芸の祖である玉緒象谷から現在活躍する作家の作品を含めた讃岐漆芸の系譜を美術館所蔵品や,香川県立ミュージアム,香川県漆芸研究所,などから選りすぐった作品約 100点を前期,後期にわけてご紹介いたします。
(高松市美術館HPより)
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/permanent/22-2p.html

会期:2010年6月5日(土) 〜8月15日(日)
休館日:月曜日(瀬戸内国際芸術際期間中(7/17〜)は月曜日も開館)
時間:9:30〜17:00(ただし瀬戸内国際芸術際期間中(7/17〜)〜19:00、入室は閉館30分前まで)
会場:高松市美術館
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/guide/access.html
入場料:
一般200円
大学生150円
高校生以下無料
*( )内は団体20名様以上の料金
*65歳以上の方(長寿手帳等が必要)は入場無料
*身体障害者手帳・療育手帳または精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
助成 財団法人 地域創造

06/25/2010