杉浦康平・脈動する本 デザインの手法と哲学…武蔵野美術大学美術館・図書館

2011年10月21日(金)〜12月17日(土)
初期の作品から近年に至る代表作を主体に約1000点を展示。

会期:2011年10月21日(金)〜12月17日(土)
休館日:日曜日、祝日(ただし10月30日、11月3日は開館)
時間:10:00~18:00(土曜日、特別開館日は17時閉館)
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室3
http://mauml.musabi.ac.jp/access
入場無料

■武蔵野美術大学 美術館・図書館
http://mauml.musabi.ac.jp/
■武蔵野美術大学
http://www.musabi.ac.jp/

内容:
杉浦康平氏は1950年代後半に、建築を学んだ異色の逸材としてデビューを果たして以来、デザイン界にかつてない領域を開拓してきました。とりわけ、非広告系のヴィジュアルコミュニケーション・デザインを初めて本格的に追究したことが特記されるでしょう。また、1980年代からは、アジアの図像研究に目覚ましい成果を残しており、デザイン作品においてもアジア固有の世界観を見事に映し出しています。
杉浦氏は、日本を代表するグラフィックデザイナーとして半世紀を超える活躍を繰り広げ、毎日芸術賞、紫綬褒章をはじめ数々の賞を受賞。その功績は国内外に大きな影響を与え、今日に至っています。
 本展は、杉浦氏がとりわけ心血を注いで取り組んだブックデザインを中心にすえ、代表作、および半世紀を超える仕事を一望し、独創力にみちたデザインの核心に迫ることを意図しています。
  日本のブックデザインを牽引してきた、初期から現在に至るまでの膨大な造本作品の中から、重要な作品をテーマごとに体系的に展示。従来の本づくりの概念を覆す斬新な発想による、幾多のデザイン語法、また、時流を超越する普遍的な造形理念と深い精神性を、多元的に浮き彫りにします。
 「紙の本」の制約を乗りこえる、宇宙空間に匹敵するデザイン世界の創出。杉浦氏による不断の挑戦は、今日の「電子本」の登場をも予見した、先見性あふれる軌跡ともいえます。
 杉浦氏の展覧会は海外を含めて幾つとなく行われてきましたが、全体像を把握できる展観は日本初となります。類いない杉浦デザイン世界を俯瞰すると同時に、圧倒的な創造力を体感できる展覧会となるでしょう。

【展示の見所】
ゆらぎ、うつろうブックデザイン。声を放つ文字たち。めくるめくエディトリアルの展開…。本展は杉浦康平デザインによる単行本、全集、豪華本、新書・選書・文庫、辞書、展覧会カタログ、さらにダイアグラムや、アジアへの眼差しの成果である一連の自著など、初期の作品から近年に至る代表作を主体に、約1000点を展示する予定です。熱意あふれるスタッフと共同制作しつづけたさまざまな造本作品が、ジャンルや年代を交錯させながら一堂に会することで、杉浦作品群の「脈動する多元的デザイン宇宙」の全容を俯瞰します。
 また、本展では、数多い作品に潜む独自の手法、思考法を幾つかのテーマごとに体系化して展示することで、杉浦デザインの特徴をより深く理解しうる展示構成となっています。さらにデザイン手法や思考法を読みとくための映像作品や、膨大なシリーズ本をビジュアル・アーカイブ化した検索システムが加えられ、作品のなかに重層的に織りこまれたデザイン語法や哲学をビジュアルに、かつ多面的に掘り下げて紹介します。
 さらに本展の大きな特徴として、造本作品の展示構成および解説映像は杉浦氏自らが特別監修され、まさに会場全体が〈杉浦ワールド〉を顕現する一つの作品となります。

【展示作品】
約1000点を超える展示作品は、杉浦康平氏とともに情熱を傾けたスタッフによる造本作品を中心に、1960年代の初期の作品から近年に到るまで、代表作を中心に幅広く網羅します。また、細部まで作り込まれたダイアグラムや一部のエディトリアルデザインは、拡大出力して展示する予定です。
◎ 単行本 ◎全集 ◎豪華本 ◎新書・選書・文庫 ◎カタログ ◎辞書 ◎ ダイアグラム ◎その他、CD/LDジャケット

【作品解説の映像】
デザインの手法や造本の考え方などについて、視覚表現を駆使した分かりやすい映像で、いくつかの作品を解説します。また本展では、膨大な杉浦デザインのシリーズ本(カバー・表紙)を一覧できる検索システムが用意されています。これらの解説映像は杉浦氏の監修により、ビジュアル表現としても優れた作品となっています。
(武蔵野美術大学美術館・図書館HPより)
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/228

10/05/2011