第2回中之島映像劇場 日本のビデオアート――1980年代――…国立国際美術館

2011年10月22日(土)、10月23日(日)
国立国際美術館の保管作品を中心に、日本のビデオアートの充実期である1980年代の映像作品を上映。


日時:10月22日(土)
1.13:00からAプログラム(冒頭に解説約20分あり)
2.15:00からBプログラム

10月23日(日)
1.13:00からBプログラム
2.15:00からAプログラム(冒頭に解説約20分あり)

会場:国立国際美術館B1講堂
http://www.nmao.go.jp/info/access.html
入場無料・全席自由
先着130名(10:00から整理券を配布)
お問い合わせ先:国立国際美術館 TEL:06-6447-4680

■国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/index.html

内容:
「中之島映像劇場」の第2回は、当館保管作品を中心として、1980年代の日本のビデオアート作品を上映します。誕生期(1960~70 年代)に続くビデオアートの1980 年代は、興隆と高揚の時期であったと考えられます。 (現在ほどではないにしても)カメラや VTR が普及し、技術的に細かい編集が可能になったこと。そうした装置システムを使える環境は容易には得られませんでしたが、美術系の大学などビデオ機器を揃え、作家の育成に乗り出したこと。 1980 年、ビデオを専門に扱うビデオ・ギャラリーSCAN が誕生し、登竜門となる公募展を開催し、若手の作家の育成とともに、国際的な作家の交流を推進したこと(ビル・ヴィオラやゲイリー・ヒルの滞日制作)。 ビデオ機器のメーカーが主催するコンテストが、アマチュア(ホームビデオ)とアーティストとに分け隔てのない門戸を開いたこと。 美術館でもアンデパンダン形式やテーマ展、作家展という形でビデオアートの展観を進めたこと。例えば、大阪府立現代美術センター(1980 年以降開催)、福岡市美術館(1981年、「パフォーマンス・イン・ビデオ」展ほか)、富山県立近代美術館(1983 年、「第 2 回現代芸術祭―芸術と工学」)、「第二の環―80 年代ビデオへの視点」の各地 巡回(1984 年)、ほかです。特に、1984 年に東京都美術館で開催されたナムジュン・パイク展の影響は絶大であったと思われます。ビデオやメディア機器を使った表現に特化するフェスティバルが多数開催されるようになったこと(1985 年の「第 1 回ふくい国際ビデオ’85フェスティバル」、「ハイ・テクノロジー・アート国際展 1986」、ほか)。

こうした状況下に多くの新人が育ち、あるいは、誕生期からの作家の仕事の展開が見られました。ビデオテープが簡単に郵便などで送付出来ることもあずかり、国際的な交流が盛んになり、この国の作品が海外の展覧会やフェスティバルにおいて上映されていきました(時には作家自身も参加しました)。本上映会は、当館で昨年 9月に巡回上映を行った「Vital Signals:日米初期ビデオアート上映会―芸術とテクノロジ ーの可能性―」に続くプログラムになります。日本のビデオアートの充実期である1980年代。本プログラムはその一端であるいくつかの傾向をかろうじて垣間見るにすぎません。
とはいえ、ビデオによる映像制作が簡易化し、美術と映像との複合が一般化した現在、今回上映する作品群が過去の仕事の再発見と評価、位置付けにつながり、同時に現在の状況を批判的に捉える契機となることを願うものです。
(国立国際美術館HPより)
http://www.nmao.go.jp/event/index.html#ac201110140000

10/14/2011