第63回 正倉院展…奈良国立博物館

2011年10月29日(土)~11月14日(月)
総計62件の宝物が出陳。

会期:2011年10月29日(土)~11月14日(月)※会期中無休
時間:9:00~18:00(金土日祝〜19:00、入館は閉館30分前まで)
会場:奈良国立博物館東新館・西新館
http://www.narahaku.go.jp/info/04.html
観覧料:
一般1000円
高校生・大学生700円
小学生・中学生400円

■奈良国立博物館
http://www.narahaku.go.jp/index.html

内容:
 本年の正倉院展は、北倉7件、中倉26件、南倉26件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の総計62件の宝物が出陳されます。正倉院宝物の全体が概観できるような内容になっておりますが、時機を得た宝物、仏教関係の宝物が充実致しております。また、初出陳も例年よりやや多く、17件を数えるのも注目されます。
 昨年東大寺金堂鎮壇具(とうだいじこんどうちんだんぐ)(国宝、奈良・東大寺所蔵)中の金銀荘大刀(きんぎんそうのたち)より光学調査によって「陰剣」、「陽剣」の銘文が発見され話題となったのは記憶に新しいところです。これらは宝物の献納(けんのう)目録である「国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)」に「除物」の貼紙がされ、宝庫より持ち出されたことはわかるものの行方がわからなかった「陰宝剣(いんのほうけん)」、「陽宝剣(ようのほうけん)」に比定されるものとして論議を呼びました。本年の正倉院展では、これに関係する品である、「陰宝剣」、「陽宝剣」の出蔵について記した文書「出蔵帳(しゅつぞうちょう)」が出陳されます。古代の名刀として高名な金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんそうのからたち)、大型の刀子(とうす)・斑犀把漆鞘銀漆荘刀子(はんさいのつかうるしのさやぎんうるしそうのとうす)など古式を伝える刀剣も併せてご覧いただけます。
 また聖武天皇が着装された可能性もある七条織成樹皮色袈裟(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ)やその包みである御袈裟幞袷(おんけさのつつみのあわせ)、その容器である御袈裟箱(おんけさのはこ)、そしてこの箱を収めた御袈裟箱袋(おんけさのはこのふくろ)など一連の品が、復元模造とともに出陳されます。殊に模造七条織成樹皮色袈裟は平成19年~21年度にかけ、3ヵ年度を費やして復元されたもので、正倉院宝物にしかみられない「織成」技法の復元に取り組んだ貴重な品です。このほか仏前を飾った荘厳具(しょうごんぐ)である金銅華鬘形裁文(こんどうのけまんがたさいもん)や纐纈布幡(こうけちぬののばん)、我が国最古級の密教法具として名高い鉄三鈷(てつのさんこ)などの仏具類、光明皇后・称徳天皇が書写を発願(ほつがん)した経典など、聖武天皇・光明皇后が推進した奈良朝仏教を考える上で重要な品々が並びます。
 さらに、香道が盛んになる中世以降「蘭奢待(らんじゃたい)」と呼ばれ、希代の名香として時の権力者にも珍重された黄熟香(おうじゅくこう)をはじめ、香木を材料に用いた沈香把鞘金銀荘刀子(じんこうのつかさやきんぎんそうのとうす)、表面に沈香の粉末を漆で練ったものを塗り込み、丁子(ちょうじ)などを半肉に埋めた沈香末塗経筒(じんこうまつぬりのきょうづつ)など、香に関する宝物が赤銅柄香炉(しゃくどうのえごうろ)・赤銅合子(しゃくどうのごうす)などの香炉類とともに出陳されるのも話題の一つです。
 このほか古代の染織技法の一つである臈纈(ろうけち)によって制作された宝物、碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)などの華やかな工芸品、地方自治体の戸籍や決算報告書、公文書の授受報告書など古代の生活をうかがい知ることのできる文書類、古代の東大寺の地図など、奈良時代を間近に感じることのできる宝物が充実致します。
(奈良国立博物館HPより)
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2011toku/shosoin/shosoin_index.html

10/19/2011