開館60周年 シャルロット・ペリアンと日本 …神奈川県立近代美術館 鎌倉

2011年10月22日(土)~2012年1月9日(月)
ル・コルビュジエとの共同作業で知られるシャルロット・ペリアン。彼女が提起したモダニズムと日本の伝統の関係に注目し、今日的な意義を紹介。

会期:2011年10月22日(土)~2012年1月9日(月)
休館日:月曜日(ただし1月9日は開館) 、12月29日(木)~1月3日(火)
時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
会場:神奈川県立近代美術館鎌倉
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/kamakura/access.html
観覧料:
一般900円
20歳未満・学生750円
65歳以上450円
高校生100円
中学生以下無料
障害者の方無料

■神奈川県立近代美術館
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/ExhibitionTop.do

内容:
 シャルロット・ペリアンは、1927年のサロン・ドートンヌに出品した「屋根裏のバー」が認められ、ル・コルビュジエのアトリエに入所しました。そこでル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレとともに手掛けた鉄やアルミニウム、あるいはガラスといった新しい素材を用いた内装は、「住宅インテリア設備」として、住宅に新しい概念をもたらしました。1940年にペリアンは、かつてル・コルビュジエのアトリエで同僚だった坂倉準三や柳宗理の推薦によって、商工省の「輸出工芸指導顧問」として初来日します。海外向けの工芸品の改良・指導を任されたペリアンは、柳宗理とともに日本全国をまわり、仙台の工芸指導所では若い研究員たちに、素材の扱いやデザイン手法など、ヨーロッパのモダン・デザインの実際を示しました。
 日本滞在中に「民藝」運動の推進者である柳宗悦や河井寬次郎らと交友したペリアンは、「民藝」の理念に触れ、また地方に残る伝統的な意匠や素材、技術を同時代の感覚と結びつける試みをしました。1941年の「ペリアン女史 日本創作品展覧会 2601年住宅内部装備への示唆」( 通称「選擇、傳統、創造展」) で発表した《竹製シェーズ・ロング》はそのひとつです。このほかにも、彼女が提案した竹や木を素材とした合理的かつ現代的なデザインは、当時の日本のデザイン界に強く深い示唆を与えました。それは戦後のデザインにも鮮明な流れとなって残り、今なお絶えず更新されながら脈々とつづいています。
 1953年に再び日本を訪れたペリアンは、東京で「芸術の綜合への提案―コルビュジエ、レジェ、ペリアン3人展」(1955年) を開催。文楽から着想した椅子《オンブル(影)》をはじめ、違い棚をヒントにした書架《雲》など、戦前の自身の日本体験をデザインに生かした数々の名作を生み出し、高い評価を得ています。
 5つの章で構成される本展では、家具、インテリアに関する図面、写真資料のほか、シャルロット・ペリアンが撮影した写真、交友のあった日本の人々とのあいだの書簡など約500点を紹介します。ペリアンと日本人との間の感性の共鳴とその波及をたどりつつ、21世紀の建築やデザインを考える機会となれば幸いです。
(神奈川県立近代美術館HPより)
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2011/perriand/index.html

10/25/2011